フランチャイズ(以下FC)とは、有名なお店の看板や商品、経営のやり方を借りて開業できるしくみのことです。すでに成功しているお店のノウハウを使えるので、初めての開業でも始めやすいのが特徴です。
そのFCを始める第一歩が「説明会」。ここは本部の話を聞く場であると同時に、あなたが本部を見極める場でもあります。地方で初めて開業する方ほど、雰囲気にのまれて「なんとなく良さそう」で契約してしまいがちです。そうならないために、必ず聞いておきたい10の質問をまとめました。
お金にまつわる質問(1〜4)
開業でいちばん不安なのはお金のこと。最初に数字をはっきりさせておきましょう。
| # | 質問 | なぜ聞くのか |
|---|---|---|
| 1 | 開業までに全部でいくら必要ですか? | 加盟金以外に、内装・機材・研修費など「隠れた費用」が多いため |
| 2 | 毎月払うお金(ロイヤリティ)はいくらですか? | ロイヤリティ=本部に払う利用料。売上が少なくても発生することがある |
| 3 | 開業後、赤字が続いたらどんな支援がありますか? | 苦しいときの本部の姿勢が分かる |
| 4 | 自己資金はいくら必要ですか? | 借入(お金を借りること)だけに頼れないため |
用語メモ「ロイヤリティ」は、看板やノウハウを使い続けるために本部へ毎月払うお金です。「売上の〇%」か「毎月定額」かで負担が大きく変わります。
金額や制度の細かい条件は変わることがあるので、最新情報は必ず本部の公式サイトや契約書で確認してください。

売上と仕事の中身にまつわる質問(5〜7)
次に、実際にどれくらい働いて、どんな毎日になるのかを確認します。
- 5. 近くの店舗の実際の売上を教えてもらえますか? 「儲かります」という言葉ではなく、実在する店の数字を見せてもらいましょう。見せられない本部は要注意です。
- 6. 一日の仕事の流れを教えてください 「思っていた仕事と違った」を防げます。早朝や深夜の作業があるかも要チェック。
- 7. 経営が苦しい店舗はどれくらいありますか? うまくいっている話だけでなく、うまくいっていない店の割合を聞くのが大切です。
なお、「必ず儲かる」「収入を保証します」と言い切る本部には注意しましょう。開業の結果は立地や努力で変わるため、収益を約束することはできないのが本当のところです。
契約とやめるときの質問(8〜10)
見落としがちですが、「やめるとき」の条件こそ最初に確認すべきポイントです。
| # | 質問 | チェックの理由 |
|---|---|---|
| 8 | 契約期間は何年で、途中でやめたらどうなりますか? | 途中解約で違約金(ペナルティのお金)が出ることがある |
| 9 | やめた後、近くで似た商売をしてはいけない決まりはありますか? | 「競業避止義務」といって、同業を制限されることがある |
| 10 | 契約書を持ち帰ってじっくり読めますか? | その場でサインを迫る本部は危険。持ち帰りOKが健全 |
用語メモ「競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)」とは、FCをやめた後、一定期間・一定エリアで同じような商売をしてはいけない、という約束のことです。
説明会の前に準備しておくこと
質問を上手に活かすには、少しの準備が効きます。
- 質問リストを紙に書いて持っていく(緊張しても聞き忘れない)
- 家族や信頼できる人と一緒に行く(一人だと冷静さを失いやすい)
- その場で契約しないと決めておく(必ず持ち帰って考える)
これだけで、雰囲気に流されて即決してしまう失敗をぐっと減らせます。
まとめ:説明会は「選ばれる場」ではなく「選ぶ場」
FC説明会は、本部があなたを勧誘する場に見えますが、本当はあなたが本部を選ぶ面接です。今日の10の質問は、そのための道具箱だと思ってください。
- お金(1〜4):総額・毎月の負担・自己資金
- 仕事(5〜7):実際の売上と働き方
- 契約(8〜10):やめるときの条件
一つでも答えをはぐらかされたら、いったん立ち止まる勇気を持ちましょう。
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