インタビュー

ニキビ研究所のフランチャイズは怪しい?加盟金50万円・ロイヤリティ10%で「全店黒字」の中身と卒業モデルの壁——牛尾佳子社長に直撃

2026/9/4 更新

ニキビ研究所のフランチャイズは怪しい?加盟金50万円・ロイヤリティ10%で「全店黒字」の中身と卒業モデルの壁——牛尾佳子社長に直撃

「加盟金は50万円」「研修費は50万円」——スタジオに「安い!」の声が飛び、テロップまで入る。そのすぐあとに、社長本人の口から**「今すごい懸念点で。やっぱり卒業モデルなんですよ」**と、ビジネスの弱点まで飛び出しました。

フランチャイズ本部の社長に本音を聞くポッドキャスト「フランチャイズポッドキャスト FACT CHECK」、今回のゲストはニキビケア専門サロン「ニキビ研究所」の牛尾佳子社長。薬を使わず、治療もせずに「ニキビを改善できる」とうたう、一見すると怪しいこのビジネスの中身を、費用から収益構造、弱点まで包み隠さず聞いています。

この記事はその動画の書き起こしを読みやすく整理したものです。記事中の数字・評価はすべて牛尾社長の発言にもとづくもので、開業ジャパンが検証したものではありません。

ニキビ研究所・牛尾佳子社長を迎えたFACT CHECK収録スタジオ
今回のゲストは関東・大阪14店舗のニキビケアFC「ニキビ研究所」牛尾佳子社長(0:52〜この場面を動画で見る)

ニキビ研究所とは:医療でもプロアクティブでもない「第3の選択肢」

ニキビ研究所は、関東を中心に大阪1店舗を含む**全14店舗(直営7・FC7)**を展開するニキビケア専門のエステサロンです。

最初に押さえておきたいのは、医療機関ではないこと。牛尾社長自身が「エステなので治療という言葉は使えない」「薬は処方できない」「血が出る施術もNG」と、できないことを最初にはっきり説明しています。

では何をするのか。ポイントは「日々のお手入れの間違いを正す」ことだと言います。

  • ニキビに悩む人がやりがちな「よく洗う」は、実は刺激になって逆効果
  • 薬や化粧品を売り込むのではなく、生活習慣とケアの間違いを正すことから改善を目指す
  • 来店するのは「病院もプロアクティブも試して、どうにもならなかった」という悩みの深い層

美容クリニックでも市販薬でもない受け皿、という立ち位置です。なお改善事例はあくまで動画内の発言で、医学的な効果が保証されるものではありません。

「私の青春返せ」——20年ニキビに悩んだ本人が始めた事業

牛尾社長の創業ストーリーは、この回でいちばん人柄が出る部分です。もともと美容業界志望だったわけではなく、自身が20年間ニキビに悩んでいた側でした。

ドラッグストアで薬を買って3日で1本使っちゃうぐらい顔に塗りまくって。朝起きたら顔が真っ白とか、そんなこともたくさん経験しました。(牛尾社長)

ある化粧品がきっかけで自分の肌が改善したとき、うれしさと同時に「なんでもっと早く治したかったな、私の青春返せ」という悔しさが湧いた。それが美容業界に入った理由で、化粧品の仕事を12年続けたのち、2016年に東京・八王子で1号店を開業します。

20年間ニキビに悩んだ自身の経験を語る牛尾社長
「むしろ私が20年ニキビだったんですよ」——創業の原点を語る場面(4:00〜この場面を動画で見る)

初月売上は8万円だった:1号店のリアル

華々しい成功譚かと思いきや、1号店の数字は衝撃的です。初月の売上は8万円。家賃は15万円。スタジオでも「アウト、アウト、アウトです」と笑いが起きました。

ただしここには保険がありました。前職がフルコミッションの化粧品営業で、自分のプライベートサロンと顧客を持った状態でのスタート。「家賃と広告費ぐらいは賄える」計算があったうえでの開業だったと言います。

その後は2ヶ月後に駅前へ2店舗目(マンションサロン)を出し、半年後に月商100万円に到達。「細々とでもやっていければいいかな」で始めた事業が、想定を超えて伸びていったという流れです。

1号店の初月売上8万円を笑いながら明かす牛尾社長
「覚えてるんですよ、初月の売上」——1号店のリアルな数字が飛び出す場面(5:34〜この場面を動画で見る)

加盟金50万円・研修費50万円・ロイヤリティ10%:費用の全体像

FC展開の始まりは、募集をかけたのではなく独立していくスタッフの支援からでした。「技術を身につけたら独立していく」美容業界で、開業当初に自分が苦労した部分を本部が巻き取って応援する仕組みとして、独立支援プログラムをそのままFCパッケージにしたそうです。

動画内で語られた費用と店舗の概要をまとめます。

項目内容(牛尾社長の発言ベース)
加盟金50万円
研修費50万円
ロイヤリティ売上の10%
開業資金の目安ミニマムで約300万円
店舗規模10〜20坪・最大でも3ベッド
加盟者層ほとんどが美容系。主婦・女性オーナーが中心

「うちめっちゃ安いですよ」と本人が言う通り、サロン系FCとしては低めの設定です。理由も明快で、「主婦や女性オーナーが多いので、初期投資が大きいとうまくいかなかった時に怖いじゃないですか」。誰に加盟してほしいかから逆算した価格設計だと説明しています。

加盟金50万円のテロップが出る場面
「加盟金は50万円」に「安い!」の声。研修費50万円・ロイヤリティ10%と続く(9:21〜この場面を動画で見る)

1ベッド月商150万円・利益率30%:収益モデルの中身

収益の説明で興味深いのは、**「エステサロンは1ベッドあたりの売上」**という考え方です。施術者1人が担当できる人数に限りがあるため、売上はベッド数で決まる。牛尾社長の説明では——

  • 1ベッドあたり月商150万円が目安。2ベッドで300万、3ベッドで400万円台
  • 単価が高く、スキンケア用品の物販がよく売れる
  • いちばん良い店舗は月商約500万円・家賃20万円弱・利益率30%程度
  • ロイヤリティ10%を払っても手元に20%残る計算
  • 出店基準として「家賃20万円以上の物件には出さない」と決めている

そして「うまくいっていない店舗はまだない。FC7店舗は全店黒字」。集客の理由として挙げたのが店名です。「ニキビに悩んでるお客様が検索した時に、可愛い名前のサロンには負ける気がしない」——検索起点の悩み解決型ビジネスであることを、本人がよく分かっている発言でした。

動画タイトルの「3ヶ月で100万」は、オンライン研修体制の説明で出た**「絶対3ヶ月もしくは4ヶ月目で(月商)100万を超えてくる」**という発言を指しています。利益が100万円という意味ではない点は注意してください。

最高月商500万円・利益率30%の収益モデルを語る場面
「利益率で言うと30%とか?」「そうですね、30%ぐらいありますね」(12:00〜この場面を動画で見る)

社長みずから明かした弱点:「卒業モデル」の壁

このインタビューでいちばん率直だったのが、ビジネスの構造的な弱点の話です。ニキビが改善したお客様は、サロンを”卒業”してしまう。

それはね、今すごい懸念点で。やっぱり卒業モデルなんですよ。(牛尾社長)

うちのオーナーもスタッフも「お客様を改善したい」人ばかりだから、みんな一生懸命お客様を卒業させてしまう。いいことなんだけど、経営的には継続課金が積み上がらない——というジレンマです。歯医者の定期クリーニングのような改善後の継続メニューづくりが今後の課題だと、対策もセットで語られました。

サブスクで顧客が積み上がる型のビジネスと違い、常に新規集客が必要なモデルだということは、加盟を検討するなら必ず頭に入れておきたいポイントです。

卒業モデルという弱点を明かす牛尾社長
「治ったら解約されちゃうのでは?」の直球質問に「今すごい懸念点で」と即答(11:21〜この場面を動画で見る)

「募集してるようでしてない」本部と、美容業界の闇

現在の加盟ルートを聞かれた牛尾社長の答えは「知り合いからお声がけして」。ホストに**「それ、世の中的には募集してないっていうんですよ」**と突っ込まれる場面もありました。本部は社長ともう1人の2人体制で、オンラインでオーナーのトレーニングを回している段階。拡大意欲はあるものの、「増やして整えて、増やして整えての順番」と慎重です。

一方で、美容業界側の事情として語られた話は生々しいものでした。

  • 美容系の人は技術は磨くが、集客や売上の立て方を知らない人が多い
  • 困った結果、コンサルや起業塾にお金をつぎ込み、何百万円という借金を抱えている人がめっちゃいる
  • コンセプトが固まっていないままSNSの力で持ち上げようとしても持ち上がらない

これを受けてホストは「職人が経営者になるのは難しい。技術職こそ、うまくいっているFCの仕組みを使うのは正解に近い」という持論を展開。牛尾社長も**「フランチャイズは建売住宅を買ってまず住むイメージ。図面から家を建てるのは結構大変」**という例えで応じています。1店舗目の売上8万円から500万円までの試行錯誤を、加盟者はスキップできるという理屈です。

夢は「100の拠点、100のリーダー」

今後については、今年長野、来年福島への出店予定を挙げつつ、**「100の拠点、100のリーダー」**というビジョンを語りました。全国から出店相談が来ても「お店がなくてごめんなさい」という状態で、地方での再現性も直営の群馬出店で検証中。「高崎は乾燥地帯で敏感肌の方が多い」など、地域ごとの肌質の違いという知見も出てきています。

100の拠点100のリーダーというビジョンを語る場面
夢を聞かれて即答。「100の拠点、100のリーダー」(20:57〜この場面を動画で見る)

編集長のまとめ:資料請求・面談で確認すべきこと

「怪しすぎる」というタイトルに反して、費用の安さの理由も、全店黒字の根拠も、弱点も、筋の通った説明が返ってきた回でした。そのうえで、加盟を検討するなら次の点は必ず自分で確認してください。

  1. 「全店黒字」「1ベッド150万円」の実数。各店の売上・利益の実績データを面談で見せてもらう(本記事の数字はすべて動画内の発言で、当サイトは検証していません)
  2. 卒業モデル対策の進み具合。改善後の継続メニューが実際にどれだけ機能しているか、既存店のリピート率を聞く
  3. 本部2人体制のサポート限界。自分が加盟する時点で何店舗目か、SV対応が回るのかを確認する
  4. エステとしての広告表現ルール。「改善」の見せ方は薬機法・景表法に関わるため、本部の広告ガイドラインの有無を聞く

低資金でサロン開業を考えている方、美容の技術はあるが経営が不安な方には、比較検討の1社に値する内容だと思います。自分に合う業態を整理したい方は無料の開業診断から、他のブランドと比べたい方はフランチャイズ一覧からどうぞ。契約書を受け取ったらFC契約書チェックもご活用ください。


この記事のもとになった動画

フランチャイズ本部の社長に本音を聞くポッドキャスト「FACT CHECK」。牛尾社長の人柄と、スタジオの和やかな空気は、ぜひ元動画でご覧ください。

YouTubeで動画を見る/チャンネルを見る

※本記事は動画の自動字幕をもとに編集部が要約・整理したものです。発言の趣旨を損なわない範囲で表現を整えています。記事中の数字・評価は出演者の発言であり、開業ジャパンが検証したものではありません。加盟条件は変更される場合があるため、最新情報は本部に直接ご確認ください。

開業ジャパン編集長

みんなの質問コーナー

この記事に寄せられそうな疑問に、開業ジャパン編集長が答えます

Q
ニキビ研究所のフランチャイズ加盟金はいくら?

牛尾社長の説明では、加盟金50万円+研修費50万円の計100万円、ロイヤリティは売上の10%です。物件取得や内装まで含めた開業資金は「1番ミニマムで300万円ぐらい」と話しています。金額はいずれも動画内の本部発言にもとづくもので、加盟検討の際は最新の募集条件を本部に直接確認してください。

Q
ニキビ研究所のフランチャイズは儲かる?

動画内の説明では、1ベッドあたり月商150万円が目安で、最大3ベッドの店舗なら月商400〜500万円。いちばん良い店舗は月商約500万円・家賃20万円弱で利益率30%程度、ロイヤリティ10%を払っても20%残る、FC7店舗は全店黒字——とのことです。ただしすべて本部側の発言で、当サイトが検証した数字ではありません。

Q
美容の経験がなくても加盟できる?

現在の加盟者は「ほとんどが美容系」の人で、整体院の中にサービスを入れ込む間借り型の店舗も1つあると説明されています。主婦や女性オーナーが多いため、初期投資を極力抑えた設計にしているとのことです。未経験での加盟可否は動画では明言されていないため、面談で確認すべきポイントです。

Q
薬を使わずにニキビは本当に改善するの?

ニキビ研究所は医療機関ではなくエステサロンのため、薬の処方も出血を伴う施術もできません。動画では「日々のお手入れの中でやってしまいがちな間違いから正していく」アプローチだと説明され、改善事例は牛尾社長の発言として語られています。医学的な効果を保証するものではなく、症状が重い場合はまず皮膚科の受診が基本です。

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