開業支援・制度

秋田銀行と能代市が起業支援で連携、地域おこし協力隊を活用

2026/8/18 | 出典: 日本経済新聞

秋田銀行と能代市が共同で起業支援体制を強化。地域おこし協力隊の仕組みを活用した地方での創業支援の取り組み。地方での独立開業を検討する人にとって有用な支援制度の事例。

出典: 日本経済新聞

開業ジャパン編集長より

編集長の視点

地味に見えて、実は「今いちばんお得な開業ルート」の一つが隠れているニュースです。キーワードは地域おこし協力隊。都市部から地方に移住して地域の仕事に従事する総務省の制度で、隊員には自治体から給与に相当する報償費が支払われ、任期は最長3年。そして意外に知られていないのですが、任期終了後にその地域で起業する隊員には、起業支援の補助金が用意されています。つまりこの制度は「給料をもらいながら最長3年間、その土地の人脈と商圏を学び、卒業時に開業資金の補助まで受けられる」仕組みとして使えるのです。移住と開業を同時に考えている人にとって、これほど条件の揃った助走路はなかなかありません。

地銀が支援側に立つ意味は大きい

今回の秋田銀行と能代市の連携で注目したいのは、そこに地方銀行が正面から関わってきた点です。創業希望者にとって、地銀が支援側に立つ意味は想像以上に大きい。開業後の事業がうまく回るかどうかは、最初の融資条件と、困った時に相談できる金融機関との関係で大きく変わります。自治体の補助金は「もらって終わり」の関係になりがちですが、銀行は融資先が育たないと自分が困る立場なので、伴走が本気になりやすいのです。人口減少に悩む地方の銀行は、新しい融資先を自ら育てる必要に迫られています。「地方の創業者は、地銀にとって減っていく貴重なお客様候補」という力学を理解しておくと、地方開業の資金調達は都市部より交渉しやすい場面すらあります。

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