開業について調べ始めると、SNSの成功談やまとめ記事が最初に目に入ります。ただ、融資・補助金・創業支援の情報には「発信元」があります。制度のことは、制度を運営している側のサイト(一次情報)で確認する。この習慣があるだけで、古い情報や不正確なまとめに振り回されなくなります。
この記事では、開業前にブックマークしておくべき公的サイトを5つに絞って紹介します。
① 日本政策金融公庫|創業融資を考えるなら最初にここ
日本政策金融公庫は、国が全額出資する政策金融機関です。実績のない創業期でも申し込める融資制度があり、多くの開業者が最初の資金調達で利用します。
見るべきページは2つです。
- 創業融資の制度ページ……金利・限度額・要件の最新条件
- 創業計画書のテンプレートと記入例……融資面談で使う書式そのもの。業種別の記入例が無料で公開されています
「借りるかどうか決めていない」段階でも、創業計画書の書式を一度眺めておくと、自分に足りない数字(売上の根拠・自己資金・固定費)がはっきりします。
② J-Net21|起業マニュアルと業種別の開業データ
J-Net21は、中小企業基盤整備機構(国の機関)が運営する中小企業向けポータルです。
開業前に役立つのは「起業マニュアル」と「業種別開業ガイド」。業種ごとの開業資金の目安・必要な許認可・市場動向が整理されていて、無料で読めるものとしては最も体系的です。気になっている業種のページを読むだけで、説明会で聞くべき質問が増えます。
③ ミラサポplus|国の補助金・支援制度の入り口
ミラサポplusは、中小企業・小規模事業者向けの国の支援制度をまとめた公式サイトです。補助金・助成金・税制・相談窓口を横断的に探せます。
「どんな制度があるのか全体像を知りたい」段階ではここが入り口になります。制度名を覚える必要はありません。「こういう支援がある」と知っているかどうかが、あとで効いてきます。
④ jGrants|補助金の公募検索と電子申請
jGrantsは、国・自治体の補助金を検索して電子申請できるシステムです。実際に「いま募集中の補助金」を探すならここが正本です。
注意点がひとつ。補助金は原則後払いで、公募期間・対象経費・事前着手の可否が制度ごとに違います。まとめ記事の情報は古くなっていることが多いので、応募を考える段階では必ずjGrantsで最新の公募要領を確認してください。
なお、お住まいの地域で使える制度は、当サイトの補助金・助成金一覧でもエリア別に整理しています。
⑤ よろず支援拠点|無料で何度でも使える国の経営相談所
よろず支援拠点は、国が全国47都道府県に設置している経営相談所です。開業前の相談も無料・回数無制限で、事業計画のブラッシュアップや資金計画の壁打ちに使えます。
「いきなり金融機関に行くのは緊張する」という方は、先によろず支援拠点で計画を見てもらってから公庫に行く、という順番が使えます。
使い分けの目安
| いまの段階 | 開くサイト |
|---|---|
| 業種を検討中・全体像を知りたい | J-Net21 |
| 融資を考え始めた | 日本政策金融公庫 |
| 使える支援制度を知りたい | ミラサポplus |
| 募集中の補助金を探す・申請する | jGrants |
| 計画を誰かに見てほしい | よろず支援拠点 |
まとめ|「正本を確認する癖」が一番の武器
5つのサイトに共通するのは、制度の条件はここに書いてあるものが正しいということです。SNSやまとめ記事は入り口としては便利ですが、金額・期限・要件は必ず一次情報で確かめる。開業準備のあいだ、この癖だけは持ち続けてください。
そのうえで「自分の場合はどの制度が使えるのか」「そもそもいくら必要なのか」を整理したいときは、開業シミュレーターや開業エージェントの無料相談もご利用ください。
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