2026年だけで1345のフランチャイズが加盟事業から撤退。Naturやタイガーシュガーといった知名度の高いブランドも事業縮小に踏み切る状況が報告されている。FC業界全体の経営環境悪化を示す重要な統計データ。
出典: 아주경제

開業ジャパン編集長より
編集長の視点
2026年の1年間だけで1345件ものフランチャイズが加盟事業から撤退したという数字は、決して小さな話ではありません。フランチャイズというのは本来「本部がノウハウを提供し、加盟店がそれを使って商売をする」という仕組みで成り立っています。その本部側が事業自体を畳んだり縮小したりするというのは、加盟店を集めて広げていくビジネスモデルそのものが曲がり角に来ている、ということを意味します。Naturやタイガーシュガーのように、街で一度は見かけたことがあるような知名度のあるブランドまでもが事業縮小に踏み切っているという事実は、この流れが一部の弱小ブランドだけの問題ではなく、業界全体に広がりつつあることを示しています。
FC撤退が意味するもの
フランチャイズ本部が「加盟募集をやめる」「事業から撤退する」という決断をする背景には、いくつかのパターンがあります。ひとつは、そもそも本部側の収益モデルが崩れてしまい、加盟店を増やしても本部にとって利益にならなくなったケース。もうひとつは、既存の加盟店の業績が振るわず、これ以上加盟店を増やすと共倒れのリスクが高まると本部が判断したケースです。いずれにしても、本部が撤退や縮小に踏み切るというのは、加盟店側から見れば「看板を掲げて商売を始めたのに、途中で本部のサポートが受けられなくなる」「ブランド自体の求心力が下がっていく」というリスクに直結します。加盟金やロイヤリティを払って参加する以上、本部の経営体力そのものが加盟店の将来を左右するということを、あらためて突きつけるニュースだと言えます。
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なぜ市場は縮小しているのか
フランチャイズ業界全体を見渡すと、ここ数年は原材料費や人件費の上昇、消費者の節約志向、そして人口減少による商圏の縮小など、逆風となる要素が重なってきました。これは特定の業種に限った話ではなく、飲食、小売、サービス業など幅広い分野で共通して起きている一般的な傾向です。加えて、フランチャイズという形態自体が飽和状態に近づいている業種も少なくありません。同じような業態のブランドが乱立し、消費者の奪い合いになれば、当然ながら一店舗あたりの売上は伸びにくくなります。本部にとっても、新規加盟店をどんどん増やす「拡大フェーズ」から、既存店の立て直しや選別を優先する「守りのフェーズ」に転換せざるを得ない状況が、今回のような撤退数の増加という形で表面化しているのだと考えられます。これはあくまで業界全体の一般的な流れの話であり、個別のブランドがすべて同じ事情を抱えているとは限らない点には注意が必要です。
開業検討者にとっての意味
このニュースを開業検討者の立場で読むと、二つの側面が見えてきます。ひとつはチャンスです。市場が調整局面に入っているということは、体力のない本部やブランドが自然に淘汰され、結果として生き残る本部はより経営基盤がしっかりしたところに絞られていく可能性があるということです。競争が緩やかになった業種で、地に足のついた経営をしている本部を選べれば、以前より条件面で交渉しやすくなる場面も出てくるかもしれません。
一方で、注意すべき点も明確にあります。本部の事業縮小や撤退のニュースが増えているタイミングだからこそ、加盟を検討する際には「この本部は今後何年、事業を続けられる体力があるのか」という視点を、これまで以上に重く見る必要があります。加盟金やロイヤリティの数字だけでなく、既存加盟店の閉店率や、本部自体の資本状況、直近の出店・撤退の動きといった情報を、契約前にできる限り集めることが欠かせません。知名度があるブランドだから安心、という判断はもはや通用しない時代に入ってきていることを、今回のニュースは示しています。
編集長の結論:数字より本部の体力を見る
正直に言えば、フランチャイズという仕組みそのものが悪いわけではありません。ただ、看板の輝きと本部の経営体力は必ずしも一致しないという当たり前の事実を、私たちはもう一度思い出す必要があります。加盟を検討する際は、目先の初期費用やロイヤリティ率だけで判断せず、本部がこの先も事業を継続できる体力を持っているかどうかを、契約前にしっかり見極めてほしいと思います。市場が縮小しているからこそ、情報を持っている人と持っていない人の差が、そのまま生存率の差になっていく。そんな時代に入りつつあるのではないでしょうか。
※開業ジャパン編集部の見解です。加盟・投資のご判断はご自身の調査・専門家への相談とあわせて行ってください。
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