物件探し

用途地域の調べ方|あなたの業種はその場所で開業できるのか

2026/8/14 更新

用途地域の調べ方|あなたの業種はその場所で開業できるのか

「駅から近くて家賃も手ごろ。ここでお店を開こう!」——そう思って契約する前に、必ず確認してほしいことがあります。それが「用途地域(ようとちいき)」です。

用途地域とは、かんたんに言うと「この土地には、どんな建物を建てて、どんな商売をしていいか」を決めた国と自治体のルールのこと。これを知らずに物件を借りてしまうと、「せっかく契約したのに、その業種では営業できなかった」という取り返しのつかない失敗につながります。この記事では、地方でこれから開業する方に向けて、用途地域の調べ方をやさしく解説します。

そもそも用途地域とは?13種類のゾーン分け

日本の街は、暮らしやすさを守るために13種類の「地域」に分けられています。たとえば、静かな住宅街のど真ん中に大きな工場ができたら困りますよね。そうならないように、場所ごとに「建てていい建物」を決めているのです。

ざっくり分けると、次の3グループです。

グループ主な用途地域開業のしやすさ
住居系(8種類)第一種低層住居専用地域 など店舗の種類・広さに制限が多い
商業系(2種類)商業地域・近隣商業地域飲食店・小売店など幅広くOK
工業系(3種類)工業地域・工業専用地域工場向き。店舗や住宅は制限あり

ポイントは、「住居系はお店を開きにくく、商業系は開きやすい」ということ。特に名前に「専用」とつく地域(第一種低層住居専用地域、工業専用地域など)は制限が厳しいので要注意です。

用途地域の調べ方【無料・3ステップ】

用途地域は、お金をかけずに自分で調べられます。物件の住所さえわかればOKです。

  1. 「(市区町村名) 用途地域 マップ」で検索する——多くの自治体が「都市計画情報」をネット地図で公開しています。
  2. 国土交通省の「国土数値情報」や各自治体の都市計画マップを開く——住所を入れると、色分けされた地図で用途地域がわかります。
  3. 色と地域名を確認する——地図上の色ごとに「近隣商業地域」などの名前がついています。

もっと確実なのは、市区町村の都市計画課(まちづくり課)に電話や窓口で聞く方法です。「この住所で〇〇業を開きたいのですが、用途地域は何ですか?」と伝えれば、担当者が正確に教えてくれます。無料ですし、あわせて建築や消防のルールも相談できるので、契約前にひと手間かける価値は十分あります。

物件と店舗のイメージ

業種別・開ける?開けない?早見表

同じ場所でも、業種によって開けるかどうかは変わります。代表的な例をまとめました(あくまで目安。細かい条件は面積などで変わります)。

業種の例住居系(低層)近隣商業・商業工業系
小さなカフェ・飲食店面積制限あり(不可の場合も)◎ 開きやすい△ 条件による
美容室・整体院○ 小規模ならOKが多い◎△
小売店(雑貨店など)△ 面積制限あり◎△
工場・作業所✕ ほぼ不可△ 小規模のみ◎
自宅開業のサービス業○ 開きやすい◎○

この表を見てわかるのは、「店舗をかまえる業種ほど、場所選びがシビアになる」ということ。逆に、大きな店舗がいらない仕事なら、選べる場所はぐっと広がります。

場所に縛られない「店舗いらず」の開業という選択肢

「いい場所は家賃が高いし、用途地域の制限もある……」と悩むなら、そもそも大きな店舗を必要としない業種を選ぶのも賢い方法です。自宅や小さな拠点を起点にできれば、住居系の地域でも始めやすく、初期費用も抑えられます。

たとえば掃除・お庭サービスの「お掃除のえる」は、店舗をかまえず1名から始められるモデルです。本部公表値では初期費用105万円〜、加盟金30万円〜(キャンペーン適用時/通常200万円)、モデル売上は月商132万円/手取り約82万円(利益率62%・オーナー1名稼働モデル)とされています。※金額は時期により変動します。必ず儲かるものではなく、最新の条件は必ず公式ページ(/brands/osouji-noel/)でご確認ください。

こうした暮らしに身近なサービス業は、地方でも根強い需要があります。参考までに、不動産賃貸業・管理業の全国事業所数は278,156事業所(全97産業中4位)にのぼり、住まいまわりのサービスがそれだけ大きな市場であることがうかがえます(出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和3年経済センサス-活動調査」を加工して作成)。

開業資金は補助金もチェック

場所選びと並行して、使える公的支援も探しておきましょう。たとえば北海道では「2026年度 地域課題解決型起業支援事業(2次募集)」といった、地方での起業を後押しする制度の募集が行われています(募集終了:2026-08-19)。募集期間は短いことが多いので、最新の募集状況は必ず各実施機関の公式サイトで確認してください。

出典:Jグランツ/このコンテンツは政府公式の補助金申請システムjGrantsのWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに株式会社ウィズモーにて作成されたものです。コンテンツの内容は日本国政府及び自治体によって保証されたものではありません。

まとめ:物件契約は「用途地域チェック」から

  • 用途地域は、その土地でできる商売を左右する大切なルール
  • 「(市区町村名) 用途地域 マップ」で無料で調べられる。不安なら都市計画課に電話が確実
  • 店舗をかまえる業種は場所選びがシビア。店舗いらずの業種なら選択肢が広がる
  • 制度や金額は変わるので、最新情報は必ず公式サイトで確認を

「自分の業種はどこで開けるの?」「店舗が必要ない開業ってどんなもの?」と迷ったら、無料のLINE相談で気軽に聞いてみてください。あなたに合った開業のかたちが、きっと見えてきます。

まずは自分に向いた開業スタイルを知りたい方は、開業診断から始めてみましょう。

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