「この加盟金、何ヶ月で戻ってくるんですか?」
開業相談でいちばん多い質問です。本部の資料には「投資回収の目安 24ヶ月」といった数字が載っていることもありますが、その数字はあなたの家賃でも、あなたの人件費でも計算されていません。
開業ジャパンのFC投資回収シミュレーターは、その計算を自分の条件でやり直すための無料ツールです。登録不要、5分で終わります。この記事では画面を見ながら使い方を説明します。
このツールでわかること
- 初期投資の合計
- 月次のコスト合計と営業利益
- 投資回収期間(何ヶ月で初期投資が戻るか)
- 累計損益がプラスに転じるタイミングのグラフ
- 3年間の事業計画(売上・費用・営業利益・累計損益)
ステップ1: 初期費用を入れる
左側が初期費用、右側が月次収支です。項目は最初から入っているので、自分が検討しているFCの数字に置き換えるだけです。

初期費用に入れる項目は次のとおりです。
| 項目 | どこに書いてあるか |
|---|---|
| 加盟金 | 本部の募集要項・契約書 |
| 保証金 | 募集要項(返還される場合あり) |
| 研修費 | 募集要項。人数で変わることがある |
| 物件取得費 | 敷金・礼金・仲介手数料の合計 |
| 内外装工事費 | 内装業者の見積書 |
| 什器・備品費 | 本部指定品がある場合は本部へ |
| 厨房設備費 | 飲食のみ。リースなら月次側へ |
| 看板・サイン工事費 | 内装見積に含まれることも多い |
ここでいちばん漏れるのが物件取得費と内外装工事費です。 本部の「初期費用◯◯万円」には物件と内装が含まれていないことが珍しくありません。含まれているかどうかを必ず確認して、含まれていなければ自分で足してください。
ステップ2: 月次収支を入れる
右側は毎月出入りするお金です。
- 月商想定 — ここがいちばん重要です。本部モデルをそのまま使わず、少なくとも1割低い数字でも試してください
- ロイヤリティ率 — 定額制の本部なら、率ではなく「その他ランニング費」に金額で入れます
- 家賃 — 検討中の物件の実額。まだ物件が決まっていなければ、そのエリアの相場で構いません
- 人件費 — オーナー自身の給料は入れないのが一般的です。従業員分だけ入れてください
ステップ3: 結果を読む
数字を入れると、下に結果が出ます。

見るべきは4つの数字と1本の線です。
- 初期投資合計 — 実際に用意すべき現金(+運転資金)
- 月次コスト合計 — 売上がゼロでも出ていく額に近い数字
- 月次利益 — 毎月積み上がる額
- 投資回収期間 — 初期投資 ÷ 月次利益。ここが結論
- グラフの点線 — 累計損益が0を超える月。ここから先が本当の利益です
数字を読み違えやすい3つのポイント
① 立ち上がり期間が入っていない
このツールは1ヶ月目から想定月商が出る前提で計算します。実際には開店直後の数ヶ月は売上が想定に届きません。本部の資料に「黒字化まで◯ヶ月」と書いてあれば、その分を回収期間に足して考えてください。
② 借入の返済と税金が入っていない
月次利益がそのまま手元に残るわけではありません。融資を受けていれば返済があり、利益が出れば税金もかかります。手元に残る額を知りたい場合は、事業計画書テンプレートの資金繰り表とあわせて使ってください。
③ 月商を強気に置くと全部狂う
初期費用を1割間違えても回収期間は1割しか動きませんが、月商を2割高く置くと回収期間は3割以上短く出ます。迷ったら低めに置く。それでも成立する計画なら、その事業は本物です。
本部の資料と数字が合わないときは
それが正常です。合わないこと自体は問題ではなく、どの項目の前提が違うのかがわかっていないことが問題です。差が大きい項目を見つけたら、そのまま本部への質問にしてください。
「御社のモデルでは家賃を◯万円で見ていますか。当方の検討物件は◯万円なのですが、その場合の回収期間はどう変わりますか」
この聞き方ができる加盟希望者は、本部からも真剣に扱われます。
あわせて使いたいもの
- FC投資回収シミュレーター — この記事のツール。登録不要
- FC契約書チェック — 契約書の重要条項をAIが無料診断
- 開業テンプレート30種 — 事業計画書・資金繰り表・FC本部比較シートなど
数字を出したうえで「この計画で本当にいけるのか」を相談したい方は、開業診断から始めてください。あなたに合う開業の形と、適正な投資額の目安が出ます。
みんなの質問コーナー
この記事に寄せられそうな疑問に、開業ジャパン編集長が答えます
不要です。ブラウザ上で計算しているだけなので、入力した金額がどこかに送信されることはありません。プラン名をつけて保存すると、次に開いたときも同じ数字から再開できます。
使えます。最初は初期状態のまま「月商想定」と「加盟金」だけ自分の検討中の数字に置き換えてみてください。それだけでも回収期間の桁感がつかめます。空欄より、仮の数字を入れて動かすほうが学べます。
違って当然です。本部のモデルは平均的な店舗や好調店を前提にしていることが多く、あなたの家賃や人件費は入っていません。差が出たときは、どの項目の前提が違うのかを本部に確認してください。
このツールは営業段階の収支と回収期間を出すもので、借入返済や税金は含みません。実際の手元資金は、ここで出た月次利益から返済と税金を引いた額になります。事業計画書テンプレートとあわせて使ってください。
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