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儲かるフランチャイズランキング|利益率62%より先に見るべき「回収期間」で並べ直す

2026/9/27 更新

儲かるフランチャイズランキング|利益率62%より先に見るべき「回収期間」で並べ直す

儲かるフランチャイズランキングを探している人が最短で知りたい数字から出します。当サイト掲載の無店舗型「お掃除のえる」は初期費用105万円〜、本部モデルでオーナー手取り月82万円(月商132万円・利益率62%)。この2つを割ると、投資の回収期間は約1.3ヶ月(編集部逆算)になります。

ただ、この「1.3ヶ月」はそのまま信じてはいけない数字です。理由は後で全部書きます。

この記事は、ネットに並んでいる「儲かるフランチャイズ◯選」を利益率と回収期間という2本の軸で並べ直すための記事です。順位を暗記するのではなく、自分で並べられるようにするのが目的です。


結論:儲かるフランチャイズランキングは「回収期間」で並べ直すと順位が入れ替わる

まず、公表値がそろっている1社の数字を、稼働状況の違いで3シナリオに分けたものが下の表です。②③は本部公表値ではなく編集部逆算です。

項目①本部モデル(フル稼働)②立ち上がり期(月商6割・編集部逆算)③月商が半分(編集部逆算)
月商132万円約79万円約66万円
ロイヤリティ(売上の25%)▲33万円▲約20万円▲約16.5万円
広告分担金(売上に関係なく固定)▲10万円▲10万円▲10万円
その他経費▲約7万円▲約4万円▲約3.5万円
返済前・税前に残る額約82万円(利益率62%)約45万円(約57%)約36万円(約55%)
返済後(105万円を5年60回で返す想定・元金月1.75万円)約80万円約43万円約34万円
自分の人件費の扱い含まず(この額がオーナーの報酬)含まず含まず
初期費用105万円の回収期間約1.3ヶ月約2.3ヶ月約2.9ヶ月
加盟金が通常200万円のとき(初期費用275万円・編集部逆算)の回収期間約3.4ヶ月約6.1ヶ月約7.6ヶ月

※①は本部公表のモデル収支。②③は月商だけを下げ、ロイヤリティと変動費を連動させ、広告分担金を固定として編集部が逆算したものです。返済条件は説明のための仮定で、利息は含めていません。実際の融資条件は金融機関で確認してください。

同じブランドでも、月商が半分になり、加盟金がキャンペーン価格でなくなるだけで、回収期間は1.3ヶ月から7.6ヶ月へ、約6倍に伸びます。ランキング表の1位と5位の差より、この「前提の差」のほうが大きいということです。

開業ジャパンでは無料LINE相談を用意しています。「自己資金◯万円・住んでいる地域・毎月いくら残れば生活できるか」——この3つを送ってもらえれば、上の表のどの列があなたの現実に近いかを一緒に当てはめられます。加盟を決めていない段階のほうが、相談の価値はあります。


生活費を引くと、回収期間は約2ヶ月から約31ヶ月まで動く

上の表には、あなたの生活費が入っていません。フランチャイズの「手取り」は、そこから家族の生活費を出す原資です。生活費を先に確保すると、実際に投資の回収に回せる額はぐっと減ります。

ここでは生活費を月25万円と置いて、同じ3シナリオを引き直します(生活費の額は編集部の仮定)。

項目①フル稼働②立ち上がり期③月商が半分
返済前・税前に残る額約82万円約45万円約36万円
返済後(元金月1.75万円)約80万円約43万円約34万円
自分の人件費の扱い生活費25万円として差し引く同じ同じ
投資回収に回せる額約55万円約18万円約9万円
初期費用105万円の回収期間約2ヶ月約6ヶ月約12ヶ月
初期費用275万円(通常加盟金)の回収期間約5ヶ月約15ヶ月約31ヶ月

同じブランド・同じ公表値なのに、回収期間は約2ヶ月〜約31ヶ月。15倍の幅です。

ランキング記事に「回収期間3ヶ月」と書いてあったら、それはたいてい①の列、しかも生活費を引く前の数字です。あなたが比べるべきは②や③の列です。


公表値がそろう1社を、6つの数字で分解する

「儲かるか」を計算するには、最低6つの数字が必要です。お掃除のえるは、この6つがすべて公表されている数少ない例です。

必要な数字お掃除のえるの公表値
① 初期費用(総額)105万円〜(先着キャンペーン)
② 加盟金30万円〜(キャンペーン適用時。通常200万円)
③ ロイヤリティ売上の25%
④ 毎月の固定費広告分担金 月10万円(店舗・事務所は不要)
⑤ モデル月商132万円(オーナー1名稼働)
⑥ モデル手取り約82万円(利益率62%・返済前・税前・自分の人件費含まず)

この6つがそろうと、回収期間は割り算1回で出ます。逆に言えば、6つのうち1つでも欠けているブランドは、ランキングに順位をつけられません。世の中のランキングが記事ごとに違う順番になるのは、ここが原因です。

注意点も書いておきます。①の105万円に車両・保険・当面の運転資金・生活費が含まれるかどうかで、必要な自己資金は大きく変わります。無店舗型は家賃がかからない代わりに、車と道具が仕事道具そのものです。募集要項の内訳は必ず確認してください。キャンペーン価格は時期で変わるので、最新情報は公式サイトや募集要項で確認しましょう。


利益率ランキングが当てにならない3つの理由

お金の内訳を計算するのイメージ

理由1:分母(売上の大きさ)が違う

利益率は「残った額 ÷ 売上」です。分母が小さいほど率は高く出ます。

  • 月商132万円で82万円残る → 利益率62%
  • 月商1,000万円で150万円残る → 利益率15%

率では前者が圧勝ですが、手元に入る額では後者が約2倍です。率のランキングは、無店舗型・1人型のブランドが自動的に上位に来る仕組みになっています。率だけ見て「店舗型は儲からない」と判断するのは早すぎます。

理由2:オーナー自身の人件費が入っていない

「手取り82万円」は、オーナーが毎日体を動かした対価を含んだ金額です。もし同じ仕事を人に任せて月30万円払うなら、残るのは52万円。あなたが働くことを前提にした利益は、投資リターンではなく給料に近いものです。

率が高いブランドほど「自分が働く前提」で組まれていることが多く、率と労働時間はセットで見る必要があります。

理由3:返済前の数字だから、借入額で順位が変わる

公表されているモデル収支は、ほぼ例外なく返済前・税前です。自己資金100%の人と、全額借入の人では、同じブランクでも手元に残る額が変わります。売上から手元に残るまでの4回の引き算は、フランチャイズオーナーの年収は本当に儲かるのかで1段ずつ分解しているので、内訳の順番を確認したい方はそちらをどうぞ。


回収期間を自分で出す3ステップ

順位表を眺めるより、この3ステップを1回やるほうが早いです。

ステップ1:総投資額を出す 初期費用 + 運転資金(3〜6ヶ月分) + 生活費(3〜6ヶ月分)。お掃除のえるなら105万円に、月々の広告分担金10万円×数ヶ月と生活費を足した額が「本当に必要なお金」です。

ステップ2:毎月「自由に使える額」を出す 返済前・税前に残る額 − 返済 − 生活費 − 税金の取り置き。この記事の2つ目の表でやった計算です。

ステップ3:割る 総投資額 ÷ 毎月自由に使える額 = 回収月数。

立ち上がり期は売上が満額に届かないので、最初の3〜6ヶ月は②や③の列で計算するのが現実的です。数字を入れ替えて試したい方は収支シミュレーターを使うと早く、考え方の手順はFC投資回収シミュレーターの使い方にまとめてあります。


無店舗型が「率で1位」になりやすい理由と、その天井

無店舗型が利益率ランキングで上位に来るのは、構造的な理由があります。

上位に来る理由その裏側にある天井
家賃・光熱費がゼロ(自宅と車が拠点)増やせる売上の上限は、オーナー1人が動ける時間で決まる
仕入れがほぼゼロ、在庫リスクなし自分が動けない月(病気・ケガ・家庭の事情)は売上が止まる
開業まで最短1〜2ヶ月、初期費用が小さい小さく始められるぶん、単価と件数でしか伸ばせない
本部が集客を代行(広告分担金 月10万円)固定費なので、売上が落ちた月ほど重くのしかかる

ロイヤリティ25%という数字は、単体で見ると高めに見えます。ただこれは「家賃をゼロにして、集客も本部に任せる」構造とのトレードです。最初に払うか、毎月払い続けるかの違いにすぎないケースは珍しくありません。率の高さだけで切らず、固定費と合わせて見てください。

お掃除のえるに固有の点として、**半径10kmの独占商圏(1エリア1店舗)**と、お掃除で伺った先のリフォーム案件を本部の外構フランチャイズ網へ紹介する仕組み(紹介料5〜20万円)があります。2万円のお掃除案件が紹介売上につながることが売上の上振れ要因になる一方、紹介が出ない月は月商132万円のモデルに届かないということでもあります。ここは「紹介込みのモデルか、紹介なしのモデルか」を必ず確認したい点です。

無店舗で始める形そのものを比べたい方は、無店舗で開業する方法も参考になります。


順位が一気に落ちる「下振れ条件」

回収期間が伸びるのは、だいたいこの4つです。

  1. 立ち上がり期間が長引く — 月商がモデルの6割で半年続けば、回収は数ヶ月分うしろにずれます。
  2. キャンペーン価格が終わる — 加盟金30万円と通常200万円の差170万円は、手取り82万円でも約2ヶ月分、手取り18万円なら約9ヶ月分に相当します(編集部逆算)。
  3. 季節や天候で仕事量が動く — 庭まわりの仕事は時期で需要が動きます。月別の実績がどれくらいばらつくかは本部に確認すべき数字です。
  4. 自分が動けない — 1人型は、体調を崩した月の売上をカバーする仕組みがありません。代替のきく人がいるかを開業前に決めておく話です。

このうち1つでも当たると、ランキング上位のブランドが自分にとっては下位になります。


自分で並べ直すために、本部へ聞く7つの質問

聞くことなぜ必要か
初期費用に何が含まれ、何が別途か車両・運転資金が別だと、必要な自己資金が変わる
ロイヤリティは売上の何%か、固定額か下振れした月の重さが真逆になる
ロイヤリティ以外の毎月の支払い広告分担金・システム利用料などが抜けていると計算が崩れる
モデル収支は開業何ヶ月目の数字か立ち上がり期の数字かフル稼働の数字かで意味が違う
モデル収支にオーナーの給料は入っているか入っていなければ、そこから生活費を出す
既存加盟店の下位の実績はどうか上位事例は必ず見せてもらえる。知りたいのは下の分布
契約期間・中途解約の違約金出口の条件が、入口の金額より効いてくる

答えが「非公開」ばかりになるブランドは、順位づけの対象外と考えて構いません。数字を出せない本部と、数字を出せる本部の差自体が、ひとつの判断材料です。


背景:ネットの「儲かるランキング」が記事ごとに違う理由

最後に、順位そのものを疑うための背景を短く書いておきます。

ランキングの並び順は、多くの場合こう決まっています。

  • 知名度が高い順
  • 掲載料を払っているブランド順
  • 初期費用が安い順
  • 本部が公表しているモデル収支の額が大きい順

どれも「あなたの手元にいくら残るか」とは別の軸です。とくに4番目は、前提条件(稼働時間・立地・家族の協力・借入額)がブランドごとにバラバラなまま額だけを並べているので、比較になっていません。

目的から選び直したい方は、おすすめのフランチャイズは目的別に選ぶで7つの目的別に整理しています。この記事は「儲かる順に並べ直す方法」、あちらは「自分の目的から選ぶ方法」で対になっています。


まとめ:見るべきは順位ではなく、自分の列

  • 利益率は分母の大きさで決まる。率の高さは規模の小ささの裏返しであることが多い
  • モデル収支はほぼ返済前・税前・自分の人件費を含まず。3段引き算して初めて自分の数字になる
  • 公表値がそろう1社(お掃除のえる)でも、稼働と加盟金の前提で回収期間は約2ヶ月〜約31ヶ月まで動く
  • 順位を覚えるより、総投資額 ÷ 毎月自由に使える額の割り算を自分でやるほうが早い
  • 6つの数字を出せない本部は、そもそも比較対象にならない

どの列が自分に近いか分からない、という段階で止まっているなら、まずは向いている開業スタイルを絞るところからで十分です。開業診断なら3分ほどの質問で方向性が見えます。数字の読み方で迷ったときは無料LINE相談でも受け付けています。契約書にサインする前が、いちばん相談の価値がある時期です。

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